診療の流れ
FLOW
受付
健康保険証、医療証を受付にご提示ください。他の医療機関(眼科だけでなく、内科など他の科も含めて)に通院されている方はお薬手帳や検査結果・糖尿病手帳などご持参ください。
眼鏡・コンタクトレンズなどを使用されている方も、ご持参ください。
問診票の記入
受付で問診票をお渡しします。症状や既往歴などできる限り詳しくご記入ください。
検査
問診票にご記入いただいた内容に沿って検査を行います。
初診の方は、眼の状態を確認するために原則として屈折検査・視力検査・眼圧検査などを行います。これらは眼の状態を把握するための基本的な検査です。ご了承ください。
尚、感染症や緊急性のある患者様など、症状によっては医師の判断で上記検査を省略する場合もございます。
診察
問診票を確認しながら、患者様がお困りの症状や不安なことをお聞きし、診察を行います。
診察結果によっては、追加の検査を行います。
それらの結果を、モニターや模型などを用いてわかりやすく丁寧にご説明します。ご家族の同席を希望される場合はお気軽にお伝えください。
会計
診察が終わりましたら、待合室でお待ちください。
会計と必要な方にはお薬の処方箋の準備ができましたら、お名前をお呼びします。会計終了しましたら終了となります。
診療内容によってしばらく通院が必要な場合や定期的な経過観察が必要と判断された場合、受付にてお伝えします。
当院は院外処方です。処方箋が発行された方は、お近くの薬局に処方箋を持参していただき、必ずお薬を受け取ってください。
尚、処方箋の有効期限は、発行日を含めて4日間となっておりますのでご注意ください。
一般眼科診療
目のどんな症状でもご相談ください
これらの症状は結膜炎で見られます。結膜とは白目の表面からまぶたの裏側までを覆った粘膜の部分で、この部分に炎症が起こった状態が結膜炎です。炎症の原因により細菌性結膜炎、ウイルス性結膜炎、アレルギー性結膜炎などに分けられ、治療法も異なります。
眼を酷使したり、乾燥した室内に長時間いることで、眼の表面を潤している涙が蒸発したり、分泌量が減って角膜(黒目の部分)が乾燥します。その結果、角膜に供給される酸素や栄養素が不足し、眼の疲れやかゆみ、ゴロゴロとした異物感、充血といったトラブルを引き起こします。
治療としてはドライアイの患者さまの涙のタイプに応じて、正常に機能していない部分に応じた点眼薬を使用します。目薬で改善しない場合、涙の出口(涙点)に栓をし(涙点プラグ)、涙液が溜まるようにすることも可能です。
ものもらい(霰粒腫・麦粒腫)を予防するためには眼の周りを清潔に保つ、規則正しい生活をする、眼の周りを温めるなどが挙げられます。症状が悪化する前に眼科を受診しましょう。
一般的にものを見るときは両方の眼が見ようとする方向に向いています。ところが見ようとしたときに片方の眼が違う方向を向いている場合があります。これを斜視といいます。
治療は原因によります。遠視によるものでは矯正するための眼鏡をかけます。それ以外では原因を取り除き、それでも残った斜視の症状は手術を行います。大人で軽度のものではプリズム眼鏡の処方をすることもあります。
飛蚊症がでる最も多い原因は後部硝子体剥離に伴うものです。眼の中には硝子体というゼリーのようなものがあり、本来網膜と接着しています。ところが年齢を重ねると、網膜と硝子体が離れます。これを後部硝子体剥離と言います。後部硝子体剥離自体は病気ではなく、放置しても問題ありません。しかし、まれに網膜裂孔、硝子体出血など、治療が必要な病気が原因で飛蚊症が生じることがあります。飛蚊症を自覚した時は、一度眼科で眼底検査をすることをお勧めします。
白内障外来
「白内障」とは、水晶体が白くにごって視力が低下したり、まぶしく感じたりする病気です。水晶体がにごると光が通りにくくなり、このような症状が生じます。
白内障は点眼では改善することはなく、進行すると水晶体がより硬くなり、見えにくくなってきます。進行した白内障の手術は目の負担も高くなります。見えにくいなどの症状があるならば、そろそろ手術を考えてもいいかと思います。
緑内障外来
「緑内障」は、国内における失明原因の第1位になっています。40歳以上の20人に1人の割合で緑内障にかかっているといわれています。さらに、これだけ多くの患者さんがいるにもかかわらず、約9割の患者さんは、自分が緑内障であることに全く気づいていないことも分かっています。
緑内障が生じる原因は、眼圧上昇によって視神経に負荷がかかり、障害され視野が欠損するものと推定されています。眼圧以外にも、酸化ストレスや眼内の血液循環などが原因ともいわれています。一度障害された視野が元に戻ることはなく、早期発見・早期治療が重要です。
網膜外来
「糖尿病網膜症」は、糖尿病の三大合併症の1つです。血糖が高い状態が長く続くと、網膜の血管に負担がかかり、出血したり血管が詰まることになり、網膜に酸素や栄養素が行き渡らなくなります。酸素不足が続くと、新生血管が生えてきて酸素不足を補おうとしますが、新生血管はもろいため、破れて目の中に多量の出血を起こしたり、膜状の組織(増殖膜)が網膜を引っ張り網膜剥離を引き起こしたりします。最終的に、著しい視力低下や失明に至ることもあります。
内科で血糖をコントロールすることも大切です。しかし、重症になるまで症状がないこともあるので、糖尿病がある患者様は、眼科で定期的に眼底チェックを受けることが非常に大切です。
網膜の中心部には、視細胞という光を感じる細胞が密集しており、その部位を「黄斑部」と言います。その黄斑部上に膜が付いた病気「黄斑前膜」、黄斑部に穴が空いた病気「黄斑円孔」、黄斑部が引っ張られている病気「硝子体黄斑部牽引症候群」が生じることがあります。治療は病状の進行によって、硝子体手術が行われます。
網膜の中心部には、視細胞という光を感じる細胞が密集しており、その部位を「黄斑部」と言います。その黄斑部の脈絡部に新生血管(異常な血管)が生じ、網膜を障害する病気「加齢黄斑変性症」が生じることがあります。治療は、抗VEGF薬の硝子体注射です。一回の治療で終わることはなく、継続して定期的に治療が必要です。
小児眼科診察
生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ明るさが分かる程度です。その後、いろいろなものを見ることで視力が発達していきます。目の病気(斜視や屈性異常など)により、この発育が妨げられてしまうと弱視という状態となってしまいます。
お子様の目の発達には、目の病気の早期発見・早期治療が重要となります。
CHECK LIST
お子様の眼のチェックリストです。お子様のしぐさなどから下記のような症状がみられたら、なんらかの目の疾患を抱えているかもしれません。どうぞお気軽にご相談ください。
お子さまの
近視進行抑制
近視は小学校頃から中学生に発症し、眼球(眼軸長)が伸びることが大きな原因です。近視が強くなると眼が異常に伸びることで水晶体から眼底まで負担がかかり、大人になった頃に、緑内障や網膜剥離、近視性黄斑症になる頻度が高くなってしまいます。
近視抑制治療とは、眼軸長が伸びることを抑制するのが主な治療となります。
治療方法として、生活習慣の改善、低濃度アトロピン点眼、オルソケラトロジー、多焦点ソフトコンタクトレンズ、特殊眼鏡などがあります。
コンタクトレンズ
コンタクトレンズ診察・処方を致します。
その他にも、遠近両用コンタクトレンズ、オルソケラトロジーの処方も行っております。
眼の検診
「目は大切です」。これは誰もが思っていることでしょう。しかし、目の病気は、初期には症状がほとんどないことがあります。症状がないと、知らず知らずのうちに進行し、病院に来る頃には、治療が難しくなっていることが多々あります。目の健康には、病気の早期発見・定期検査が必要です。
飛蚊症など見え方がおかしい人はもちろんですが、近視が強い、昔血糖が高いと言われた人、要注意です。もしかしたら目の病気が隠れているかもしれません。
病気は、早期発見・早期治療が大切です。一度、眼科に行き診察を受けることをおススメします。